カトビツェ(英語表記)Katowice

デジタル大辞泉 「カトビツェ」の意味・読み・例文・類語

カトビツェ(Katowice)

ポーランド南部の都市クラクフ北西約70キロメートルに位置する。シロンスク炭田や亜鉛・鉛の鉱山があり、同国最大の工業都市ポーランド国立放送交響楽団本拠地がある。カトビーツェ。カトウィツェ

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改訂新版 世界大百科事典 「カトビツェ」の意味・わかりやすい解説

カトビツェ
Katowice

ポーランド南部,上シロンスク(シレジア)地方の同名県の県都。人口32万1163(2004)。1921年にドイツ領からポーランド領となった。ポーランド最大の工業地帯である上シロンスク工業地帯の中核をなす重工業都市。同工業地帯はオーデル川ビスワ川上流の,東西40km,南北10kmの地域に十数の工業都市が集まっている。ヨーロッパ有数の埋蔵量を誇り炭質も良いシロンスク炭田を擁し,カトビツェ県の石炭生産は全国の98%(1978)を占めるほか,亜鉛,鉛を産する。また鉄鋼業機械鉱山機械,建設機械),コークス生産が盛んで,同県は電力(31%),鉄鋼(47%),乗用車(50%,いずれも全国比,1978)の生産で重要である。大型最新鋭のカトビツェ製鉄所は行政的にはドンブロバ・グルニチャ市に70年代後半に建設され,国民経済に重要な役割を果たしているが,工業の過集積による環境悪化が問題となり,立地規制の政策が進められている。
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百科事典マイペディア 「カトビツェ」の意味・わかりやすい解説

カトビツェ

ポーランド南部,上シロンスク工業地帯の中心都市。ヨーロッパ有数の埋蔵量を誇る石炭のほか,鉄鉱,亜鉛を産し,冶金・機械・化学工業が行われる。東部郊外に創設(1970年代後半)の大規模なカトビツェ製鉄所は,その経済的貢献と同時に環境問題を引き起こした。1742年プロイセン領となり,1921年ポーランド領。第2次大戦後,一時スターリノグルドと呼ばれた。31万800人(2011)。

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