カラハン(読み)からはん(英語表記)Morley Edward Callaghan

デジタル大辞泉 「カラハン」の意味・読み・例文・類語

カラハン(Lev Mikhaylovich Karakhan)

[1889~1937]ソ連外交官。1919年、外務人民委員代理としてカラハン宣言発表。1924年に中ソ協定、1925年に日ソ協定を結んで両国との国交樹立、1928年には日ソ漁業条約締結した。スターリン大粛清で処刑された。本姓カラハニャン。

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精選版 日本国語大辞典 「カラハン」の意味・読み・例文・類語

カラハン

  1. ( Ljev Mihailovič Karahan レフ=ミハイロビチ━ ) ソ連の外交官。一九一八年、外務人民委員代理となり、二四年、初代中国大使を兼任して、中ソ協定、翌年日ソ基本条約を締結。一九年・二〇年の二回にわたる対華不平等条約撤廃に関する「カラハン宣言」は有名。のち、スターリンにより粛清された。(一八八九‐一九三七

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラハン」の意味・わかりやすい解説

カラハン
からはん
Morley Edward Callaghan
(1903―1990)

カナダの小説家。アイルランド系。大学で法律を修めたが、在学中に地元紙の記者を勤め、結局作家としての道を歩むことになった。処女作『不思議な逃亡者』(1928)以来、『これぞわが愛する者』(1935)、『彼ら地を受けつがん』(1935)、『より大きな喜びが天に』(1937)、『愛と喪失』(1951)、『いろどれる衣』(1960)などの一連長編小説で、人間倫理の問題を執拗(しつよう)にキリスト教的文脈のなかで追求した。カナダの作家では、もっとも倫理的志向が強く、また技法的にももっとも腕の確かな作家の一人であった。短編作家としても優れ、『モーリー・カラハン短編集』(1959)がある。ヘミングウェイをはじめ「失われた世代(ロスト・ジェネレーション)」の作家たちと交遊があり、『パリのあの夏』(1963)で1928年当時のパリを描いた。晩年の作に、イエスに対するユダの裏切りに材を取った『ユダの時』(1983)と、60年代のパリを主舞台に、ある老思想家の回心の顛末(てんまつ)を描いた『無鉄砲老人の道行き』(1988)がある。

[平野敬一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラハン」の意味・わかりやすい解説

カラハン
Callaghan, Morley Edward

[生]1903.9.22. トロント
[没]1990.8.25. トロント
カナダの小説家。アイルランド系。法律を専攻したが早くから作家として活躍,ヘミングウェーなど「失われた世代」の作家たちと交遊した。処女作『奇妙な逃亡者』 Strange Fugitive (1928) 以来,社会における個人のモラルを鋭く追求,社会主義とキリスト教的愛に対する強い志向が作品の密度を高め,カナダの現存作家では群を抜いた存在。すぐれた短編作品も多い。主著『わが愛する者』 Such Is My Beloved (34) ,『彼ら地を継ぐべし』 They Shall Inherit the Earth (35) ,『天に歓喜あるべし』 More Joy in Heaven (37) ,『愛され失われし者』 The Loved and the Lost (51) ,『パリの夏』 That Summer in Paris (63) 。

カラハン

「キャラハン」のページをご覧ください。

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367日誕生日大事典 「カラハン」の解説

カラハン

生年月日:1889年2月1日
ソ連邦の外交官
1937年没

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