カルチュア・コンビニエンス・クラブ(読み)かるちゅあこんびにえんすくらぶ(英語表記)Culture Convenience Club Co., Ltd.

共同通信ニュース用語解説 の解説

カルチュア・コンビニエンス・クラブ

大阪府枚方市に開いた喫茶店兼貸しレコード店を礎に、1983年にTSUTAYA(ツタヤ)として創業。2003年には東京・六本木カフェ一体の「ブックカフェ」をオープン。佐賀県武雄市を皮切りに13年から各地の図書館運営にも参画徳間書店主婦の友社など出版社傘下に収める。今年3月時点で店舗数は国内外に計923店、ポイント事業「Tポイント」の会員数は6928万人。

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)
かるちゅあこんびにえんすくらぶ
Culture Convenience Club Co., Ltd.

書店レンタル店の「TSUTAYA」を核とする事業持株会社。英語の頭文字をとってCCC略称する。代表取締役社長を務める増田宗昭(むねあき)(1951― )が1983年(昭和58)に設立した蔦谷(つたや)書店が前身で、1985年にビデオレンタル店のフランチャイズ本部として創業した。書籍・DVD・ゲームソフトの販売・レンタルのほか、出版・映像・音楽事業、共通ポイント「Tポイント」によるデータベース・マーケティング事業、インターネット事業などへ多角的な展開をしている。音楽・映像ソフトの販売・レンタル店としては日本最大のチェーン店であり、書籍の販売額も日本最大級である。

 レンタル店「TSUTAYA」のほか、「蔦屋書店」「TSUTAYA BOOK STORE」「草叢(くさむら)BOOKS」などの店舗ブランドをもつ。1999年(平成11)に書籍・CD・DVD・ゲームのネットショッピングを始め、文具・雑貨・家電の販売、写真事業、スマートフォンの販売・買取り、商業施設の企画・運営、地方自治体からの図書館運営の受託などへ事業を積極的に多角化。2003年(平成15)には共通会員証Tカードによる「Tポイント」サービスを開始し、会員数は2017年10月時点で約6400万人と、日本の6大共通ポイント(Ponta(ポンタ)、楽天ポイント、nanaco(ナナコ)、dポイント、WAON(ワオン))の一角を占める。2006年から2009年まで子会社へ事業部門を移管して純粋持株会社であったことがあるほか、2000年に東証マザーズに上場し、2003年には東証1部に昇格しながら、2011年にはマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による買収)で非上場となるなど、頻繁に経営形態を変えている。映像や音楽のネット配信が普及し、主力のCD・DVDのレンタル事業からの脱却が課題となっている。傘下にTSUTAYAのほか、出版・映像・音楽事業のカルチュア・エンタテインメント、データベース事業のCCCマーケティング、「Tポイント」事業のTポイント・ジャパン、徳間(とくま)書店、主婦の友社、格安スマートフォン販売のトーンモバイルなどを抱える。本社は東京都渋谷区南平台町(なんぺいだいちょう)。2017年3月末時点の資本金は270億3700万円、連結売上高は約2551億円。

[矢野 武 2018年7月20日]

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日本の企業がわかる事典2014-2015 の解説

カルチュア・コンビニエンス・クラブ

正式社名「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」。略称「CCC」。英文社名「Culture Convenience Club Co., Ltd.」。サービス業。昭和57年(1982)喫茶店兼貸しレコード店「LOFT」開店。同60年(1985)設立。本社は東京都渋谷区南平台町。レンタルCD・DVD最大手。「TSUTAYA」などのチェーン店を全国展開。自社チェーン・提携先で利用する会員制カード「Tカード」を発行。「蔦屋書店」を中心としたショッピング街「代官山T-SITE」を開発・運営。東京証券取引所第1部旧上場。平成23年(2011)MBOにより上場廃止。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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