出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
EC 4.2.1.1.炭酸脱水酵素ともいう.炭酸を二酸化炭素と水に分解する可逆反応を触媒する酵素で,多くのサブタイプが存在する.
CO2 + H2O H+ + HCO3-
動物,植物,細菌に存在する.赤血球中のものは組織から二酸化炭素を重炭酸イオンとして赤血球中に受け入れ,肺では逆反応によって二酸化炭素を放出すると考えられている.動物の赤血球より得られるこの酵素は,分子量3×104,亜鉛1原子と強く結合する金属酵素である.植物からのものは亜鉛を含まず,不安定なSH酵素である.[CAS 9001-03-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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…高等植物においても葉に特徴的な病斑が現れる。動物の赤血球中の酵素カルボニック・アンヒドラーゼ(二酸化炭素の水和と運搬に関与する)に含まれ,また酵母アルドラーゼの活性化,アルコールデヒドロゲナーゼ,ペプチダーゼなどの微量成分として酵素分子の活性中心を形成するうえで重要である。また動物細胞の核中に微量ながら広く分布しており,細胞分裂に関係があるとも考えられている。…
※「カルボニックアンヒドラーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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