カルミア(その他表記)Kalmia

デジタル大辞泉 「カルミア」の意味・読み・例文・類語

カルミア(kalmia)

ツツジ科常緑低木。葉は長楕円形で厚い。初夏淡紅色の花を散房状につけ、花びらは浅く五つに裂けていて、絵日傘に似る。北アメリカ原産で、日本には大正4年(1915)に渡来。はながさしゃくなげ。アメリカしゃくなげ。

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精選版 日本国語大辞典 「カルミア」の意味・読み・例文・類語

カルミア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] kalmia ) ツツジ科カルミア属の常緑低木の総称。北アメリカ東部原産。葉は卵形または長楕円形で先がとがる。花冠は径約二センチメートル、淡紅色で内部紫斑があり、五~六月頃多数がかたまって咲く。一名アメリカシャクナゲ

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改訂新版 世界大百科事典 「カルミア」の意味・わかりやすい解説

カルミア
Kalmia

ツツジ科カルミア属Kalmiaの低木常緑樹。原産地では3mを超す球状の大低木になる。北アメリカからキューバにかけて8種が区別され,花がきれいで観賞用に栽植されているが,日本でカルミアと呼ばれているのは,アメリカシャクナゲK.latifolia L.(英名mountain lourel)である。大正年間に日本に渡った。この種は常緑で互生または不規則に輪生する葉を有し,5~6月,枝の先に花房をつくって開花する。つぼみは金平糖のような形をしており,開花すると皿形となり,花冠裂片は5枚ある。花色は紅色から白色に近い淡紅色で,花冠の内側に紫赤色の斑紋がある。園芸品種が数種あるが,現在,日本で最も流通しているのはオストボレッドNo.5である。日本の気候によく順応し,半日陰のところに適する。苗を植えるときは,土をふるって浅く植える。繁殖はふつうは実生によるが,園芸品種は挿木で行う。アセビのように葉に有毒成分アンドロメドトキシンandromedotoxinがあり,動物は食べない。また材は堅く美しいので,細工物やパイプ(根の材を使用)を作るのに用いられる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルミア」の意味・わかりやすい解説

カルミア
かるみあ
kalmia
American laurel
[学] Kalmia latifolia L.

ツツジ科(APG分類:ツツジ科)の常緑低木または小高木。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形ないし楕円状披針形、長さ5~10センチメートルで両端がとがり、縁(へり)に鋸歯(きょし)がない。葉は厚い革質でシャクナゲの葉に似ており、アメリカシャクナゲといわれる。5月ごろ、枝頂に大きな散房花序をつけ、絵日傘のような杯(さかずき)状をした径1.5~2センチメートルの淡白紅色の花を開くので、ハナガサシャクナゲともよばれる。花冠は浅く5裂して内面に紫斑(しはん)があり、雄しべは10本ある。果実は粘毛のある小球形の蒴果(さくか)で、多数の種子がある。北アメリカ東部原産で、半日陰でも日当りのよい場所でも育つが、適湿な肥沃(ひよく)地を好むので乾燥地は避け、庭木、鉢植えにする。繁殖は実生(みしょう)、取木、接木(つぎき)による。園芸品種に花の外側が赤く内側が淡紅色のオスボレッド、近年現れた花が濃桃色のクレメンタイン・チャーチルなどがある。カルミア属には7種あり、日本ではこのほかナガバカルミア(ホソバカルミア)K. angustifolia L.がまれに栽培される。

[小林義雄 2021年4月16日]


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百科事典マイペディア 「カルミア」の意味・わかりやすい解説

カルミア

主として北米原産のツツジ科の常緑または落葉性低木で,数種があるが,栽培されるのは常緑性のカルミア・ラティフォリア(アメリカシャクナゲ)が多い。高さ1〜4m。5月,前年にのびた枝の先に散房花序をつけ,金平糖のようなつぼみが開くと,径2cmほどの絵日傘状をした淡紅色の花を開く。園芸品種もよく栽培され,白花,濃桃色花,あるいは赤い条線の入る白色花などがある。庭木に向き,繁殖は実生(みしょう),取り木,つぎ木による。腐葉土の多い砂質土の半日陰地を好む。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルミア」の意味・わかりやすい解説

カルミア
Kalmia; mountain laurel

北アメリカ原産のツツジ科の常緑性低木の1属。アメリカ東部からキューバにかけて7種ほど自生種がある。このうち観賞用に栽培されるのは K. latifoliaでアメリカシャクナゲとも呼ばれ,花は径1~2cmのツツジに似た合弁花を多数束のようにつける。白花で赤,紫の斑点が美しい。

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デジタル大辞泉プラス 「カルミア」の解説

カルミア

愛知県豊橋市にあるショッピングセンター。1970年オープン。JR豊橋駅の駅ビル施設。

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