ブルガリア中部、ガブロボ県の県都。スタラ・プラニナ(バルカン)山脈北麓(ほくろく)の山間部、ヤントラ川岸に位置する。人口7万4949(2001)。中世に山脈越えの街道のブルガリア人の町として勃興(ぼっこう)した。18世紀末から豊富な水力を利用して蹄鉄(ていてつ)、刃物、銃器などの鍛冶(かじ)業や皮革、製靴業、窯業などの産業が栄えた。19世紀中ごろには歯車式機械による組紐(くみひも)業が発展して手工業的な工場が生まれ、ブカレスト、モスクワ、オデッサ(現、オデーサ)などにこれを取引する商館が開設された。経済力をつけ西ヨーロッパの文化に接触したこのような商人層から民族的自覚が生まれ、1835年に世俗のブルガリア語による教育を目的とする、教会から独立した最初の学校が設立された。1878年にブルガリアが独立すると株式会社組織の中小企業が多く設立され、1947年には220の工場が操業していた。以後は繊維、皮革、製靴が重要な産業で、工業大学もある。市内にユーモアと風刺をテーマとした美術館があり、郊外のエティルEtǎrには民族復興期の町並みを再現し、職人の伝統技術を実演、保存する民俗博物館がある。
[寺島憲治]
ブルガリア中部,同名州の州都。人口8万8000(1990)。スターラ・プラニナ山脈の北斜面,ヤントラ川岸にある。ソフィアの東方220kmに位置し,メリヤス,機械,電気機器,木材,家具,ガラス,皮革製品が生産される。野菜栽培と畜産の模範的APK(農工コンプレクス)がある。1825年に修道士学校,35年にブルガリア最初の教会に関係のない普通学校が開設された。機械・電気大学と教育大学がある。
執筆者:山本 敏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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