ガラナ(読み)がらな(英語表記)guarana

翻訳|guarana

デジタル大辞泉 「ガラナ」の意味・読み・例文・類語

ガラナ(guarana)

ムクロジ科の蔓植物つるしょくぶつ。ブラジル・ウルグアイに産する。葉は羽状複葉で互生し、花は黄色種子カフェインを多く含み、飲料強壮剤に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「ガラナ」の意味・読み・例文・類語

ガラナ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] guarana 元来はスペイン語 ) ムクロジ科のつる性植物。ブラジル、ウルグアイ原産で、同地方で栽培される。葉は羽状複葉で互生し、黄色の花を円錐状に多数つける。果実は洋梨型。径一センチメートルくらいの黒色の種子がある。種子はカフェインを含み、飲料や強壮薬に用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ガラナ」の意味・わかりやすい解説

ガラナ
guarana
Paullinia cupana H.B.K.

ムクロジ科のつる植物。原産地はブラジルのアマゾン川流域地方で,ブラジルで栽培が多い。葉は5小葉からなる複葉で,長い柄があって互生する。葉腋(ようえき)から花軸を出し,穂状に花をつける。花期は7~8月で,3ヵ月後に紡錘形の果実が熟す。種子は球形で表面に光沢があり,直径約8mm,コーヒーの約3倍(4.3%)のカフェインを含む。果実を採って積み上げて発酵させ,種子を取り出し,粉にしてカカオまたはキャッサバデンプンとともに水で練って,長さ15cm,直径3cmほどの棒状にし燻煙乾燥すると,褐色になりひじょうに硬くなる。これを削って,湯または水に溶かして飲用する。興奮性飲料となり,強精・催淫の効があるという。水製エキスをガラナ茶という。ブラジルおよび熱帯アメリカでは清涼飲料として広く用いられる。ブラジルではアマゾンのチョウザメの1種の舌を使ってすりおろし,熱湯を注いで飲む習慣がある。日本へは大正時代(1912-26)に製品が渡来した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガラナ」の意味・わかりやすい解説

ガラナ
がらな
guarana
[学] Paullinia cupana Kunth

ムクロジ科(APG分類:ムクロジ科)の藤本(とうほん)。ブラジルのアマゾン川流域原産。葉は5小葉からなる羽状複葉で、長い葉柄で互生する。葉腋(ようえき)から花軸を出し、穂状に花をつける。花期は7~8月で、3か月後に果実が熟す。種子は球形、褐色で表面は光沢があり、径は1センチメートル弱。種子にコーヒーの約3倍(4.3%)のカフェインを含む。果実を積み上げて発酵させて種子を取り出し、炒(い)って粉にして、カカオまたはタピオカデンプンとともに水で練ってソーセージほどの円筒形にし、薫煙乾燥すると、赤褐色できわめて固くなる。これが製品のガラナで、カフェインは5%、そのほかパウリニア・タンニン8.5%などを含み、飲用、薬用にする。

[星川清親 2020年9月17日]

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デジタル大辞泉プラス 「ガラナ」の解説

ガラナ〔炭酸飲料〕

おもに北海道で販売される清涼飲料。コーラに似た黒茶色炭酸飲料。1950年代、コカコーラ輸入開始を前に、日本の中小清涼飲料メーカー共同開発したもの。1960年、統一ブランド「コアップガラナ」として販売開始。翌1961年にコカコーラの輸入が解禁され本州以南では徐々に衰退したが、コカコーラの販売開始が遅れた北海道ではガラナ飲料定着。現在ではご当地ドリンクの位置づけで、さまざまなメーカーの製品が販売されている。「ガラナ飲料」とも。

ガラナ〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌はJ-POPユニット、スキマスイッチ。2006年発売。作詞・作曲:大橋卓弥、常田真太郎。同年公開の映画「ラフ ROUGH」の主題歌

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百科事典マイペディア 「ガラナ」の意味・わかりやすい解説

ガラナ

南米原産のムクロジ科の植物。種子を砕き,タピオカデンプンと水とで練り,ソーセージ状に仕上げ燻製(くんせい)にした固形物を水や湯に溶かして飲物とする。カフェインを含有,苦いが一種の香味があり,ブランデーやジンに浸出させたり,コーラ飲料,チョコレートなどの風味付けにもする。強精剤ともされる。
→関連項目嗜好作物

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栄養・生化学辞典 「ガラナ」の解説

ガラナ

 [Paullinia cupana].ムクロジ目ムクロジ科のつる性植物.種子の抽出物を原料にして飲料を製造.食用にしたり医薬にも用いる.

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