ガルダイア(英語表記)Ghardaïa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガルダイア」の意味・わかりやすい解説

ガルダイア
Ghardaïa

アルジェリア南東部,オアシス地方北部にあるオアシス都市で,ムザブ川の左岸にある。首都アルジェの南方約 470kmにあるサハラ交通の要衝。 11世紀にベルベル語系のムザブ人がハワーリジ派イスラムの信仰を守るために砂漠に逃れて建設。周囲を岩石砂漠に囲まれた凹地に五つのオアシスが点在する。深井戸からの動力ポンプ揚水による灌漑で耕地面積は拡大したが,住民の必要を満たすにはほど遠く,物資を外部から移入する。女性の手による毛織物絨毯などの手工業が有名。砂漠での交易活動と出稼ぎによる送金がオアシス経済を支えている。アルジェのほかの沿岸都市から移入された食料品などの小商店は,特徴のある短身短頭のムザブ人が経営するものが多い。丘の上に建つモスクを中心に階段状に密集した家並み,ヤシ園の中の住居は美しく,1982年世界遺産の文化遺産に登録。人口8万 9415 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android