日本大百科全書(ニッポニカ) 「キヌバリ」の意味・わかりやすい解説 キヌバリきぬばり / 絹張serpentine goby[学] Pterogobius elapoides 硬骨魚綱スズキ目ハゼ科に属する海水魚。桃色の地色に淡黄色に縁どられた6、7条の黒色横帯がある。左右の腹びれは合一して杯状をなす。全長11センチメートルに達する。東北地方以南の日本各地に分布し、岩礁海岸の浅所にすみ、底層部で単独生活を送る。産卵期は秋冬で、付着性の卵塊を産み、雄親魚がそれを守る。冬から春に沿岸で幼魚が出現する。色彩の美しい魚で、観賞魚として水族館などで飼育される。食用にはしない。[道津喜衛] ハゼのおもな種類(1)〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キヌバリ」の意味・わかりやすい解説 キヌバリPterogobius elapoides スズキ目ハゼ科の海水魚。全長 11cm内外。体は暗灰色で,体側に濃褐色でその両側が淡黄色の6本の横帯がある。頭部前方には鱗がない。側線を欠く。左右の腹鰭は吸盤をなしている。岩礁に普通。南日本にみられるが,東北地方にも分布する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報