最新 地学事典 「キューネン」の解説
キューネン
Kuenen, Philip Henry
1902.7.2~76.12.17 スコットランドのダンディー(Dundee)に生まれ,オランダのライデン大学で地質学を専攻。1925年に学位を取得後,26~34年ライデン大学で助手を務める。この間1929年~30年にスネリウス号によるインドネシア東部の島嶼の海洋調査に参加。34年からオランダのフローニンゲン大学に勤務し,戦後の46年には1943年に遡って同大学の正教授となる。その後72年に同大学を定年退職し,76年に死亡。キューネンの業績は,実験地質学,構造地質学,火山学,海洋地質学,地形学と幅広く,1950年に出版された教科書『Marine Geology』の著者としても有名である。彼の最も著名で大きな影響をもたらした業績は,混濁流とか乱泥流と訳されているturbidity currentとその堆積物であるタービダイトに関する実験学的・堆積学的研究であり,50~51年にC.I.MiglioriniやM.L.Natlandとともに書いた論文は,級化層理がタービダイトであることを初めて宣言し,砕屑性堆積物の世界に革命をもたらしたものとして高く評価されている。タービダイトにおけるバウマ・シーケンスの提唱者であるA.H.Boumaは,キューネンの弟子。参考文献:P.H.Kuenen et al.(1950) J. Geol., Vol.58:91
執筆者:徳橋 秀一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

