キリシタン学校(読み)キリシタンがっこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キリシタン学校」の意味・わかりやすい解説

キリシタン学校
キリシタンがっこう

天文 18 (1549) 年,イエズス会士 F.ザビエルによって日本にもたらされたカトリック教会 (当時キリシタン宗と呼ばれた) が設立した学校。開教数年後から慶長 19 (1614) 年のバテレン追放までの間に,各教会に付属初等学校 (西日本各地に約 200校) ,有馬安土セミナリオ長崎,豊後府内にコレジヨ,京都にアカデミア (数学,天文学) ,臼杵ノビシアド (神学校) などが設けられた。特に中等教育以上の段階では,イエズス会のヨーロッパにおける教育実績に基づき,日本の実情に適応しながらラテン語,スコラ哲学,基礎神学,近代的自然科学など高度な教育を展開した。

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