クレイガボン(英語表記)Craigavon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレイガボン」の意味・わかりやすい解説

クレイガボン
Craigavon

イギリス北アイルランド中部の地区(district council area)。行政府所在地クレイガボン。1973年の自治体再編で旧アントリム県,旧ダウン県,旧アーマー県の 3県にまたがる領域に創設ネー湖南方に位置し,西はダンガノン・サウスティローン南西アーマー南東バンブリッジ,東はリスバーンの各地区に接する。北部のネー湖岸周辺は平坦で土壌はおもに泥炭土からなり,南部はドラムリンが散在する起伏のある低地が広がる。果樹栽培が盛んで,ウシや家禽,ブタも飼育される。織物,金属加工,食品加工,医薬品や自動車部品の製造などの工業もある。ベルファストとダンガノンを結ぶ国道が通る。面積 381km2人口 8万671(2001)。

クレイガボン
Craigavon

イギリス北アイルランド中部,ベルファストの南西にあるクレイガボン地区のニュータウン。1965年に成立したニュータウン法により,ラーガンとポータダウンという二つの古都を結ぶ位置に,商業軽工業の中心地および住宅地として 1966年以降に建設された。名称は初代クレイガボン子爵で北アイルランド初代首相(1921~40)のジェームズ・クレイグの名前にちなむ。市内は直線的な道路が走り,外部とは往来が容易な市街地を田園地帯につくるという概念のもとに計画された。1980年代前半には,ベルファストに次ぐ経済活動の中心地となった。人口 5万7685(2001)。

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