グランカナリア島(読み)グランカナリアトウ(その他表記)Isla de Gran Canaria

デジタル大辞泉 「グランカナリア島」の意味・読み・例文・類語

グランカナリア‐とう〔‐タウ〕【グランカナリア島】

Grand Canaria大西洋、モロッコ沖にあるスペイン領カナリア諸島を構成する島の一つ。北東部に中心都市でカナリア諸島自治州の州都ラスパルマス‐デ‐グランカナリアがある。温暖な気候の観光保養地として知られる。中央の山岳地帯に、アフリカ大陸のベルベル人に由来する遺跡リスコカイドがあり、2019年に「リスコカイドとグランカナリア島の聖なる山々の文化的景観」の名称世界遺産文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グランカナリア島」の意味・わかりやすい解説

グランカナリア島
グランカナリアとう
Isla de Gran Canaria

アフリカ大陸北西の大西洋上にあるカナリア諸島中部の島。スペインのカナリア諸島自治州ラスパルマス県の主島をなし,北東岸に県都ラスパルマスがある。ほぼ円形をなす火山島で,中央部にニエベス峰(1950m)がそびえ,山頂部から海岸に向かって放射状に谷が走る。北東貿易風を受ける北斜面は高山気候を示し,乾燥気候の南斜面と著しい対照をなす。生物多様性に恵まれた中央部から北西にかけての山岳地帯には,火山活動による断崖や奇岩などの険しい地形のなかに,スペイン人が入植する 15世紀以前の洞窟住居や穀物倉,宗教施設など先史文化の痕跡が残され,2019年世界遺産の文化遺産に登録された。カナリア諸島のなかで最も肥沃な土壌に恵まれ,農業を主産業とし,バナナ,トマト,タバコを栽培する。刺繍製品,陶器,かご類の製造も行なわれる。また美しい砂浜や鉱泉があり,観光・保養地としても知られる。1990年代以降,高い出生率や移民の増加,観光産業の発展に伴い,人口が増加している。面積 1533km2

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