ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレジンスキー」の意味・わかりやすい解説
ブレジンスキー
Brzezinski, Zbigniew
[没]2017.5.26. アメリカ合衆国,バージニア,フォールズチャーチ
ポーランド生まれのアメリカ合衆国の国際政治学者,政治家。フルネーム Zbigniew Kazimierz Brzezinski。1938年カナダに移住。1949年マギル大学を卒業,1950年同大学で修士号,1953年ハーバード大学で博士号を取得。アメリカに移住し 1958年に帰化。ハーバード大学ソビエト連邦問題研究所などを経て,1962年コロンビア大学教授。1966~68年ジョンソン政権のもとで国務省政策企画委員を務め,ベトナム政策でタカ派の立場を貫いた。1973年日米欧委員会をデービッド・ロックフェラー(→ロックフェラー)らと創設し,事務局長に就任。1977~81年カーター政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務め,対ソ連強硬政策を主張した。この間に,第2次戦略兵器削減条約 SALT IIの合意に取り組んだ。戦略国際問題研究所 CSISの理事,ジョンズ・ホプキンズ大学教授などを歴任し,1989年からブッシュ政権でも外交政策におけるブレーンの役割を担った。著書『ソビエト・ブロック:その統一と対立の歴史』The Soviet Bloc: Unity and Conflict(1960),『ソビエト政治におけるイデオロギーと権力』Ideology and Power in Soviet Politics(1962),『ひよわな花・日本』The Fragile Blossom(1971),『大いなる失敗:20世紀における共産主義の誕生と終焉』Grand Failure(1989),『孤独な帝国アメリカ』The Choice: Global Domination or Global Leadership。
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