フランスの作家、思想家。パリに生まれる。幼年時代をブルターニュ地方で過ごす。『ジュール・ルキエの哲学』で学位を取得後、外国およびフランス各地で哲学、文学を教え、1968年パリ大学美術教授を退官するまで、教職にありながら、エッセイ、文芸・美術批評、小説などさまざまなジャンルで活発な執筆活動を行う。雑誌『NRF(エヌエルエフ)』の常連執筆者。その作風は孤高かつ懐疑主義的で、古今東西にわたる深遠な博識と繊細な感受性との絶妙な融合を求める。アルジェの高等中学校(リセ)時代の教え子アルベール・カミュとの師弟愛は有名である。代表作に『地中海の瞑想(めいそう)』(1933)、『孤島』(1933)、『正統性の精神』(1938)、『存在の不幸』(1958)、『アルベール・カミュの回想』(1967)などがある。
[西永良成 2015年5月19日]
『井上究一郎訳『孤島』(1968・竹内書店/改訳新版・1991・筑摩書房)』
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