グルニエ(読み)ぐるにえ(その他表記)Jean Grenier

デジタル大辞泉 「グルニエ」の意味・読み・例文・類語

グルニエ(〈フランス〉grenier)

屋根裏部屋。→ロフト

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グルニエ」の意味・わかりやすい解説

グルニエ
ぐるにえ
Jean Grenier
(1898―1971)

フランスの作家、思想家。パリに生まれる。幼年時代をブルターニュ地方で過ごす。『ジュール・ルキエの哲学』で学位を取得後、外国およびフランス各地で哲学、文学を教え、1968年パリ大学美術教授を退官するまで、教職にありながら、エッセイ、文芸・美術批評、小説などさまざまなジャンルで活発な執筆活動を行う。雑誌『NRF(エヌエルエフ)』の常連執筆者。その作風は孤高かつ懐疑主義的で、古今東西にわたる深遠な博識と繊細な感受性との絶妙な融合を求める。アルジェの高等中学校(リセ)時代の教え子アルベール・カミュとの師弟愛は有名である。代表作に『地中海瞑想(めいそう)』(1933)、『孤島』(1933)、『正統性の精神』(1938)、『存在の不幸』(1958)、『アルベール・カミュの回想』(1967)などがある。

[西永良成 2015年5月19日]

『井上究一郎訳『孤島』(1968・竹内書店/改訳新版・1991・筑摩書房)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グルニエ」の意味・わかりやすい解説

グルニエ
Grenier, Jean

[生]1898.2.6. パリ
[没]1971.3.5. ドルーベルヌイエ
フランスの小説家,哲学者。リセ・アルジェ教授 (1923~24,30~39) などを経て,パリ大学文学部教授として美学を担当 (62~68) 。 1926年以後『NRF』誌をはじめ多くの文芸雑誌に執筆。 30年には小説家カミュを生徒としてもち,以後彼に多大の影響を与えた。存在に対する喜びと絶望を簡潔な乾いた文体で記した作品は洗練され,示唆に富み,読者に思索を強いる。主著は,小説『砂礫の渚』 Les Grèves (55) のほか,随筆集『島々』 Les Îles (33) ,評論『人間性について』 À Propos de l'humain (55) ,『存在の不幸』L'Existence malheureuse (57) ,『現代絵画論』 Essais sur la Peinture contemporaine (59) 。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「グルニエ」の解説

グルニエ【grenier〈フランス〉】

屋根裏部屋。⇒屋根裏部屋

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