グローテフェント(読み)ぐろーてふぇんと(英語表記)Georg Friedrich Grotefend

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グローテフェント」の意味・わかりやすい解説

グローテフェント
ぐろーてふぇんと
Georg Friedrich Grotefend
(1775―1853)

ドイツの古代言語学者イランのペルセポリス出土の楔形(くさびがた)文字を、ペルシア諸王の名を手がかりに解読するなど、アッシリア学に先鞭(せんべん)をつけた。また、古代イタリアの地理歴史の研究を行い、ウンブリア語オスキ語などの研究を進めた。主著に『ペルセポリス碑文の解読過程を述べる楔形文字指針』がある。

[寺島孝一]

『杉勇著『楔形文字入門』(中公新書)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グローテフェント」の意味・わかりやすい解説

グローテフェント
Grotefend, Georg Friedrich

[生]1775.6.9. ハノーバー,ミュンデン
[没]1853.12.15. ハノーバー
ドイツの言語学者。ペルセポリス出土のアケメネス朝ペルシアの碑文の,楔形文字解読の鍵を初めて見出した学者として知られる。

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