ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレッティス」の意味・わかりやすい解説
コレッティス
Kolettis, Ioannis
[没]1847
ギリシアの政治家。イタリアで医学を学び,アリー・パシャの息子の主治医となる。1819年にフィリキ・エテリアに入会。1822年の初の国民会議で全権委員を務め,独立戦争時には政治,軍事面で指導的役割を果たす。オソンの摂政政治期には陸海軍大臣,在フランス大使(1840~43)となる。1843年9月のクーデター後帰国し,憲法制定に力を尽くす。しかし首相(1844~47)となると事実上憲法を廃止して権力を掌握し,対外的には「メガリ・イデア」(コンスタンチノープルを中心とする祖先の領土回復を目指す思想)を基軸とする政策を展開し,その反オスマン的姿勢は国民の人気をかちとったが,国内における独裁的態度は,選挙操作,支持者びいき,収賄を横行させ,政治腐敗の一因となった。
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