ゴラクプル(その他表記)Gorakhpur

デジタル大辞泉 「ゴラクプル」の意味・読み・例文・類語

ゴラクプル(Gorakhpur)

インド北部、ウッタルプラデシュ州都市ガンジス川の支流ラプティ川沿いに位置する。幹線鉄道が交わる交通要地綿花を産し、紡績業製糖業が盛んな工業都市でもある。ネパール国境への中継地となっている。ゴラクプール。ゴーラクプル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴラクプル」の意味・わかりやすい解説

ゴラクプル
Gorakhpur

インド北部,ウッタルプラデーシュ州東部の都市。ガーガラ川の支流ラプティ川の東岸にあり,周辺は肥沃沖積平野であるが,洪水の多発地帯。市はゴラクプル寺院の周囲に,1400年に建設されたといわれ,アクバル帝の時代にムガル帝国の軍事都市となった。 1801年にイギリス東インド会社に割譲されてからも,グルカ兵兵営がおかれた。 85年に鉄道が通じた頃から工業都市として発展。鉄道車両製造,織物製紙,印刷,肥料,化学工業などが盛んとなった。 1956年にはゴラクプル大学が設立され,ワーラーナシラクノーなどガンジス川沿岸の大都市と鉄道で結ばれる。人口 48万 9850 (1991) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴラクプル」の意味・わかりやすい解説

ゴラクプル
ごらくぷる
Gorakhpur

インド北東部、ウッタル・プラデシュ州東部の都市。人口62万4570(2001)。ガガラ川の支流ラプティ川に臨み、交通に恵まれて古くからこの流域一帯の中心地として発達。植民地時代はイギリス軍が、独立後はインド軍が駐屯し、軍事基地としての性格も強い。最近では工業開発も進み、綿紡績製糖などに加え、日本の援助による近代的な肥料製造の工場も完成。

[中山修一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android