ゴリツィア(読み)ごりつぃあ(英語表記)Gorizia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴリツィア」の意味・わかりやすい解説

ゴリツィア
Gorizia

スロベニア語ではゴリツァ Gorica。イタリア北東部,フリウリベネチアジュリア州ゴリツィア県の県都トリエステの北北西約 35km,スロベニアとの国境に位置する。コレデルカステロからイゾンツォ河岸まで広がる高地北風をさえぎるので,温暖な気候に恵まれている。 1001年にさかのぼる交通上の要地で,文化の一中心地をなし,14世紀の聖イグナチオ聖堂,かつての領主であったゴリツィア伯の古城などがある。農産物集散地で,織物,化学,機械製造が主産業。中世以来オーストリア領の時代が第1次世界大戦まで続き,大戦時にはイタリア軍,オーストリア軍の大激戦地の一つとなった。 1947年,東の一部がユーゴスラビア (現スロベニア) 領となった。人口3万 7999 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴリツィア」の意味・わかりやすい解説

ゴリツィア
ごりつぃあ
Gorizia

イタリア北東部、フリウリ・ベネチア・ジュリア自治州ゴリツィア県の県都。人口3万5401(2001国勢調査速報値)。イソンツォ川左岸、スロベニアとの国境沿いに位置する。16世紀以降長らくオーストリアの支配下にあったが、第一次世界大戦によってイタリア領となる。第二次世界大戦後、東の一角がユーゴスラビア領(現スロベニア)になった。旧ユーゴ地域との交通、商業拠点であるほか近郊を含めて、工業都市としての性格を強めつつある。

[堺 憲一]

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