サバラン

精選版 日本国語大辞典 「サバラン」の意味・読み・例文・類語

サバラン

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] savarin ) フランス菓子の一種。ラム酒をしみ込ませたスポンジケーキ
    1. [初出の実例]「『麻枝さん、どれ食べる?〈略〉』『私はこの銀紙のサバラン』」(出典:秋のめざめ(1957‐58)〈円地文子〉袋地の家)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「サバラン」の解説

サバラン【savarin(フランス)】

洋菓子の一種。小麦粉・砂糖・卵・バター・牛乳などを混ぜた生地をパンのようにイーストを用いて発酵させ、リング状の型を使って焼き、ラム酒やキルシュワッサーの入ったシロップをしみ込ませ、中央のくぼんだ部分にクリーム果物をあしらったもの。◇1840年代にフランスの菓子職人ジュリアン兄弟が考案し、美食家のブリヤ・サバランの業績敬意を表して名づけたとされる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のサバランの言及

【ケーキ】より

…(5)発酵生地のもの イーストの発酵を利用して作る生地で,製法はパンと同じであるが,バター,卵,砂糖,牛乳を多く用いるのが特徴。洋酒入りシロップをたっぷり含ませたサバラン,王冠形の型に入れて焼くウィーンの伝統的なクグロフなどがよく知られている。(6)ビスケット生地のもの 小麦粉,バター,砂糖,卵を主材料とする生地を,絞り出したり薄くのばして型で抜いてオーブンで焼く。…

【アゼルバイジャン】より

… 一方,イラン領アゼルバイジャンは,北はアゼルバイジャン,アルメニア両共和国,西はトルコとイラク,南と東はギラン,ケルマンシャーハン両州とクルディスターンの諸州に接する。地形的には西のウルミエ(レザーイエ)湖周辺と東のカスピ海岸,その間の高原地域に三分され,高原地域にはサバラン山(4811m),サハンド山(3700m)などの高山がそびえている。年降水量は250~850mm程度。…

※「サバラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android