さめ肌(読み)さめはだ

百科事典マイペディア 「さめ肌」の意味・わかりやすい解説

さめ(鮫)肌【さめはだ】

鮫膚とも書く。皮膚病により,皮膚表面がサメ皮のようにざらざらしているもの。毛孔性苔癬(たいせん)や尋常性魚鱗癬などの角化症によく見られる。前者は上腕や大腿(だいたい)の伸側,肩,腰などの毛孔に堅い角質よりなる小丘疹密生後者遺伝性で,生後1〜2年ごろから皮膚が乾燥,角質が増殖鱗状のひび割れができる。治療は両者とも保水性のある外用剤,角質をやわらかくする軟膏,ビタミンA投与など。
→関連項目苔癬

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「さめ肌」の意味・わかりやすい解説

さめ肌
さめはだ

一見魚類両生類の皮膚を思わせるような外見を呈するので魚鱗癬(ぎょりんせん)と名づけられた皮膚疾患の俗称。多くは遺伝性の疾患であるが、非遺伝性の疾患としても発症する。症状は多種多様で、角化に関する諸因子の量的、質的異常が種々複雑に関与し、いろいろな程度鱗屑(りんせつ)形成ないし角質の肥厚増殖を示す疾患の総称である。

[鄭 憲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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