サメビタキ(読み)さめびたき(英語表記)sooty flycatcher

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サメビタキ」の意味・わかりやすい解説

サメビタキ
Muscicapa sibirica; dark-sided flycatcher

スズメ目ヒタキ科。全長 13~14cm。羽色背面暗褐色,胸から脇が褐色,喉と腹は白色。枝から飛び出して飛んでいる昆虫類などをとる,ヒタキ類に典型的な採食方法を見せる。アフガニスタンからヒマラヤ山脈南麓を経て中国中南部にいたる地域と,ロシア東南部,モンゴル,中国北東部,カムチャツカ半島サハリン島,日本に繁殖分布し,東南アジアに渡って越冬する。日本には夏鳥(→渡り鳥)として渡来し,本州中部以北の亜高山帯北海道針葉樹林帯で繁殖する。渡りの時期は市街地の公園などにも姿を見せる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サメビタキ」の意味・わかりやすい解説

サメビタキ
さめびたき / 鮫鶲
sooty flycatcher
[学] Muscicapa sibirica

鳥綱スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科の鳥。全長約13センチメートルで、同じ属のコサメビタキより大きい。全身灰褐色で下面は淡い。日本を含む東アジアの針葉広葉混交林で繁殖し、東南アジアで越冬する。ヒタキ型の採食法で昆虫をとる。

[竹下信雄]


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