20世紀初頭まで日常着として用いられていたロシアの女性の民族服。幅のせまいひもで肩から吊り,胸の部分は体に沿い,裾のほうへ広がった丈長のジャンパースカート状のもの。胸高の切替えがあり,スカートにはプリーツやギャザー,フレアーなどを入れ,全体に裏地を張るので裾ひろがりの吊鐘形となる。ルバシカと呼ばれるシャツ風のものを下に着る。古いものは直線裁ちが多く襠(まち)が入る。素材は手織り木綿,麻布,絹などを用いる。14~17世紀には男性の上着をも意味し,ピョートル大帝時代以前にはもっぱら貴族の衣服であったが,19世紀にロシア各地の農民や一部の都市住民に広まったという。
執筆者:松本 敏子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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