サンタ・クララ(読み)さんたくらら(英語表記)Santa Clara

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンタ・クララ」の意味・わかりやすい解説

サンタ・クララ(アメリカ合衆国)
さんたくらら
Santa Clara

アメリカ合衆国、カリフォルニア州西部、サンタ・クララ谷にある都市。人口10万2361(2000)。サンタ・クララ谷の肥沃(ひよく)な農業地帯の中心都市として古くから発展した。野菜果物冷凍、乾燥加工業が盛んである。近年隣接のサン・ホゼとともに「シリコンバレー」の中心都市として急激な都市化が進んでおり、エレクトロニクス、繊維ガラスなど多くの企業が立地している。1777年に町が創設された。サンタ・クララ大学(1851創立)の所在地でもある。

[作野和世]


サンタ・クララ(キューバ)
さんたくらら
Santa Clara

西インド諸島、キューバ中央部にあるビジャ・クララ州の州都ハバナの東290キロメートルに位置する。人口20万7350(1996)、21万7205(2019推計)。コロンブスによって最初に建設された古都で、17世紀にはスペインの植民地統治の中心として繁栄し、現在も往時おもかげ都市景観に残している。周辺のブエルタ・アリバ地方はサトウキビタバコ主産地で、その集散地の役割を果たし、関連工業が立地する。ラスビジャス大学がある。1979年に日系企業による繊維加工、染色の一貫プラント工場が完成した。

[栗原尚子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタ・クララ」の意味・わかりやすい解説

サンタクララ
Santa Clara

アメリカ合衆国カリフォルニア州中西部,サンフランシスコ南東約 70kmの都市。 1777年スペイン人が入植,肥沃なサンタクララ谷で栽培されるプラム,アプリコットなどの果実加工が行われ,農業と工業がバランスを保って発達した。第2次世界大戦を契機として工業化が進み,ガラス繊維,化学製品,金属,紙製品などもつくられるようになった。特にサンタクララ谷はエレクトロニクス関係の工場が集積し,「シリコンバレー」の名で知られる。娯楽施設のグレートアメリカ,サンタクララ大学 (1851創立) などがある。 1989年 10月の大地震で被害を受けた。人口 11万6468(2010)。

サンタクララ
Santa Clara

キューバ中西部の都市。首都ハバナの東南東約 270km,大西洋岸,カリブ海海岸のいずれからもほぼ等距離の内陸の標高約 100mの丘陵上にある。インディオの居住地であったが,1689年大西洋岸のレメディオスから海賊の襲撃を逃れてきたスペイン人が占拠し,町を建設。かつては牧畜に依存していたが,20世紀に入ってからは,サトウキビ,タバコの集散,加工により発展。ラスビヤス中央大学 (1948) がある。幹線道路,鉄道が通る。人口 19万 735 (1989推計) 。

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