ザイベリー石
ざいべりーせき
szaibélyite
ホウ素(B)の鉱石鉱物の一つ。苦灰岩の接触帯や超塩基性岩中に生成されるほか、蒸発岩のような低温条件でも生成される。斜方相を含むいくつかの多型相が知られている。自形は未報告。c軸方向に伸びた繊維状ないし長柱状結晶の集合からなる。日本では岩手県宮古市根市(ねいち)鉱山(閉山)の苦灰岩の採掘場から小藤石(ことうせき)の熱水分解産物として発見され、その後埼玉県、宮崎県などからも確認されている。命名は最初にこの鉱物を採集したハンガリーのレツバニアRézbánya鉱山の支配人ザイベリーStephan Szaibély(1777―1855)にちなむ。
[加藤 昭 2016年9月16日]
ザイベリー石(データノート)
ざいべりーせきでーたのーと
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ザイベリーせき
ザイベリー石
szaibélyite
化学組成MgBO2(OH)の鉱物。単斜晶系,空間群P21/a,格子定数a1.2511nm, b1.0393, c0.3139, a1.2614, b1.0418, c0.3144, β95.88°, 単位格子中8分子含む。繊維状結晶の集合からなる脈,ノジュールないし白土様の塊。白ないし麦わら色,絹糸~土状光沢。劈開未決定。硬度3~3.5, 比重2.60(測定),2.74(計算)。薄片では無色,屈折率α1.575,β1.646,γ1.650,2V(-)~25°, 光分散r>v。MgをMnで置換したサセックス石と固溶体をなすと考えられ,外観はきわめて類似。変成した超苦鉄質岩や石灰岩-苦灰岩中に脈やノジュールとして産する。日本では愛媛県五良津山の蛇紋岩などから産出。名称は最初に採集したハンガリー人の鉱山測量士S.Szaibély(1777~1855)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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