シック反応(読み)しっくはんのう(英語表記)Schick test

翻訳|Schick test

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シック反応」の意味・わかりやすい解説

シック反応
しっくはんのう
Schick test

ジフテリアにかかりやすいかどうか、すなわち免疫有無程度を調べる皮膚反応で、1913年オーストリアの小児科医シックによって発見された。少量のジフテリア毒素を前腕内側の皮内に注射すると、一定時日後に発赤硬結を認めるものを陽性、認めないものを陰性とする。陽性者は毒素に対する抗体がないか、あっても発病を防ぐほどではないので、予防接種を受ける必要がある。

[柳下徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シック反応」の意味・わかりやすい解説

シック反応
シックはんのう
Schick test

シック試験ともいう。ジフテリア中毒に対する免疫の有無を検査する方法。ジフテリア毒素を規定どおり薄めた液を皮内に注射し,96時間後に判定する。皮膚に発赤を認めれば陽性で,免疫のない未感染者と認定される。陰性の場合は免疫があるので,予防のためのトキソイド接種は不要である。 B.シックが開発した検査法。

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