シノメニン

化学辞典 第2版 「シノメニン」の解説

シノメニン
シノメニン
sinomenine

C19H23NO4(329.40).ツヅラフジ科オオツヅラフジSinomenium acutum根茎に含まれるモルヒネアルカロイド無色の針状晶.融点161 ℃.-71°(エタノール).エタノール,アセトンクロロホルム可溶,水,エーテルベンゼンに難溶.立体的にはモルヒネと対称の絶対配置をもっている.LD50 580 mg/kg(マウス経口).[CAS 115-53-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シノメニン」の意味・わかりやすい解説

シノメニン
sinomenine

クコリンコクリンなどともいう。 C19H23NO4 。ツヅラフジ科のオオツヅラフジ Sinomenium acutumの根に含まれるアルカロイド。融点 161℃ (融解してから再び 182℃で溶ける) 。エチルアルコール,アセトンなどに可溶。水,エーテルには難溶。鎮痛剤として用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のシノメニンの言及

【オオツヅラフジ】より

…本州(関東以西),四国,九州に分布し,台湾,中国にまで及ぶ。根茎,茎はアルカロイドのシノメニンsinomenineを含み,漢方で防已(ぼうい)と称され,消炎,鎮痛,利尿に効く薬として利用されている。また乾いたつるは,あみもの細工の材料になっている。…

※「シノメニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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