普及版 字通 の解説
18画
(異体字)
14画
[字訓] しく・しきもの・かりる・もし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(せき)。〔説文〕一下に「祭なり」とあり、祭事に用いて、神饌のものなどをおく。〔礼記、曲礼下〕に「玉を執るに、其のるには則ち裼(せき)す」、また〔易、大過、初六〕に「(し)くに白を用ふ」とあり、草を編んで作る。また音が通じて借る意に用い、〔左伝、宣十二年〕「敢て君の靈を(か)る」とあり、依することをいう。また仮令(たとい)の意に用いる。は古くは耒(すき)を踏んで耕す形に作り、それでにも踏の意がある。
[訓義]
1. しく、しきもの、祭事に用いる祭。
2. 借と通じ、かりる、たすける、もし、たとい。
3. の声義をうけて、ふむ、ふみみだす、ちらばる、はずかしめる。
4. 薦と通じ、しきり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヨル・カル・シバラクモ・シキヰス・ヲサム・クサカリ・シク・トル・サシキ・ハナハダシ・オゴク・ミダリガハシ・フム・サム 〔字鏡集〕 シキリ・ウゴク・タノム・ハジム・サム・コム・ミダリガハシ・ミダル・シバラクモ・クサカリ・サシキ・ハナハナシ・シキヰス・トル・ヤル・ヨル・ヲサム
[語系]
・(籍)dzyak、・且tziaは声近く、下に敷いて物をのせるもの。俎tzhia、(薦)tzian、tziang、席zyakもこの系統の語で、下にものをき、薦め供える意がある。また借tzyakは・且と通じ、「もし」「かりに」「たとい」のような副詞的な語に用いる。
[熟語]
慰▶・▶・仮▶・外▶・幹▶・綺▶・口▶・▶・使▶・詞▶・資▶・悉▶・手▶・助▶・勢▶・託▶・端▶・茅▶・履▶・令▶・甚▶・▶・田▶・稲▶・靡▶・没▶・斂▶
[下接語]
倚・慰・因・・温・・権・資・手・蹂・承・践・薦・・地・踏・蹈・憑・扶・・崩・凌・躙・狼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報