ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャトレー」の意味・わかりやすい解説
シャトレー
Châtelet, Gabrielle Emilie le Tonnelier de Breteuil, Marquise du
[没]1749.9.10. リュネビル
フランスの女流数学者,物理学者,哲学者。ブルトゥイユのル・トネリエ男爵の娘。言語学,音楽に長じ,19歳でシャトレー侯爵に嫁し,3人の子の母となったが,結婚後はボルテールや詩人 J.サン=ランベールとの交友で知られた。シャンパーニュ地方のシャトレー城で哲学や物理学の論文を執筆し,政治問題に巻込まれたボルテールをかくまったといわれる。ポーランドのスタニスワフ1世の宮廷で,夫,愛人に囲まれ,産褥中に死亡。主著"Institutions de physique" (1740) ,I.ニュートンの『自然哲学の数学的原理』 Philosophiae naturalis principia mathematicaのフランス語訳など。
シャトレー
châtelet
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