ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イーブリン」の意味・わかりやすい解説
イーブリン
Evelyn, John
[没]1706.2.21. サリー,ウォットン
イギリスの政治家,文学者。財産家に生れ,ミドル・テンプル法学院,オックスフォード大学に学ぶ。 1641年ヨーロッパ大陸を旅行,帰国後政府の役職につき,ロイヤル・ソサエティの役員もつとめた。『彫刻論』 Sculptura (1662) ,『林学研究』 Sylva (64) などの著書があり,フランスの建築書,造園書を翻訳し,外国種の樹木を移入したりした。今日彼が記憶されるのは,その『日記』 (1818刊) による。これは 31~1706年にわたり,当時のイギリスやヨーロッパ諸国の事情についての興味深い見聞,同時代人の性格や行動の鋭い観察を含み,貴重な資料を提供するもの。ほかにロンドンの大気汚染とその対策を論じた『煤煙対策論』 Fumifugium (1661) がある。
イーブリン
Evelyn, Judith
[没]1967.5.7. ニューヨーク
アメリカの女優。 15歳で初舞台を踏み,代表作にサスペンス劇『ガス燈』 Angel Street (1941) がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報