シャン語(読み)シャンご(英語表記)Shan

改訂新版 世界大百科事典 「シャン語」の意味・わかりやすい解説

シャン語 (シャンご)
Shan

タイ諸語一つミャンマーシャン州を中心に分布する。自らは〈タイ〉(タイ族)と称する。音声的にはタイ諸語の西部方言特徴をもつ。共通タイ語の有声閉鎖音の無声無気化(一部帯気化),前声門化音Pb→m,Pd→l(は措定形であることを示す)への移行唇歯音欠如二重母音の単母音化などが特徴的である。文字単語ビルマ語の影響をうけ,文法でも目的語が動詞に先立つことがある。なお中国雲南省シナシャン語はむしろタイ諸語の南部方言に近い。
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百科事典マイペディア 「シャン語」の意味・わかりやすい解説

シャン語【シャンご】

ビルマ(ミャンマー)のシャン州に分布するシャン人の言語タイ諸語の一つ。ビルマ北部およびアッサムのカムティー語に近い。語頭子音群の流音が脱落しているのが特徴。ビルマ系の文字を使用する。広義には雲南の中国シャン語を含む。話し手の数は約200万人。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャン語」の意味・わかりやすい解説

シャン語
シャンご
Shan language

ミャンマー (旧ビルマ) 北東部のシャン州タンルウィン川流域や中国の雲南省などで話されている言語。タイ諸語の一つ。大タイ (タイ・ヤイ) 語ともいう。単音節語的で声調を有し,ビルマ語からの借用語が多い。話し手は推定で約 350万~400万人といわれる。

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