シンクロナイズドスイミング(英語表記)synchronized swimming

デジタル大辞泉 の解説

シンクロナイズド‐スイミング(synchronized swimming)

アーティスティックスイミング」の旧称

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精選版 日本国語大辞典 の解説

シンクロナイズド‐スイミング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] synchronized swimming ) 水泳競技一種目。音楽リズムに合わせたさまざまな泳法で演技を競うもの。ソロ(一人)、デュエット二人)、チーム(四~八人)の三種がある。シンクロ
    1. [初出の実例]「伴奏音楽に合わせていっせいに泳ぐのが、シンクロナイズド・スイミングです」(出典:初歩・自動車工学(1969)〈樋口健治〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

シンクロナイズドスイミング
synchronized swimming

各種の泳法,泳技を組み合わせ,技術の正確さや表現の美しさを競う水上スポーツ。

イギリスやドイツなどで,1920年ころからアーティスティックスイミングartistic swimmingという名称で浮身と泳ぎを組み合わせ,音楽に合わせたマスゲーム風の群泳が行われていた。それがカナダを経てアメリカでウォーターバレエwater balletの名で発展,34年シカゴの万国博覧会のときエキジビションとして公開され,それを契機に各地で水中ショーとして実演されるようになった。そしてウォーターバレエとスポーツ的なリズミックスイミングrhythmic swimmingとに分かれていった。現在のシンクロナイズドスイミングを育て上げたのはアメリカのオルセンN.Orsen夫人らで,42年ころから競技化され,46年に全米選手権大会が行われた。さらに,56年オリンピック・メルボルン大会における国際水泳連盟(略称,FINA)の総会で公認種目となり,一段と普及発展した。

 日本には,1954年7月オルセン夫人の率いるアメリカチームによって紹介された。56年日本水泳連盟にシンクロ委員会が新設され,57年日本選手権シンクロナイズドスイミング競技会が東京目白運動場プールで開催された。

 国際的には,73年の第1回世界水泳選手権大会(ベオグラード)から,女子のみのソロ,デュエット,チームの3種目が行われている。日本選手は,第1回大会で蓮見純子がソロで3位に入賞したのをはじめ,デュエットで双子の姉妹藤原昌子・育子が3位,チームも3位と活躍した。日本はその後の世界選手権大会でもつねに上位を占めている。オリンピックでは,ロサンゼルスソウル,バルセロナ大会でソロとデュエットが公認種目として採用され,96年のアトランタ大会ではチームのみが採用されたが,2000年のシドニー大会以降はデュエットとチームの2種目が採用され,現在に至っている。アトランタ大会まではアメリカ,カナダ,日本が世界の3強であったが,1997年以降ロシア,フランス,中国などが台頭。近年は実力伯仲の時代となっている。

ソロ(1人で演技),デュエット(2人),チーム(4~8人)の3種目がある。競技にはフリールーティン(音楽に合わせて,自由な振付で泳ぐもの)とフィギュア(シンクロ競技の基本の型を競うもの),そして1995年の競技規則から加えられたテクニカルルーティン(音楽に合わせて規定要素を泳ぐもの)がある。現在オリンピックや世界選手権はフリールーティンとテクニカルルーティンの2競技のみで行っているが,そのほかの国際大会ではフィギュア競技も実施している。大会によって実施する競技が異なるため採点方法も一定ではないが,フリールーティン競技の実施は決められている。
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百科事典マイペディア の解説

シンクロナイズドスイミング

水上競技の一種。音楽の伴奏に合わせて泳ぎ,技術の正確さと表現の美しさを競う。ヨーロッパで生まれショーとして発達した後,1945年に米国で競技化されたもの。日本には1954年占領軍慰問のため来日した米国チームによって紹介された。競技はソロ(単独),デュエット(2人),チーム(4〜8人)の3種目が行われる。1995年にルール改正され,フィギュア(規定)とルーティン(自由演技)にかわって,テクニカル・ルーティンとフリー・ルーティンの合計得点で順位を決定することになった。1984年のロサンゼルスオリンピックからオリンピック正式種目だが,1996年アトランタオリンピックではチーム(8人)のみの開催。1973年の第1回世界選手権大会以来,米国,カナダ,日本が世界の3強であったが,1997年以降ロシア,フランス,中国などが台頭。日本は1984年のロサンゼルスオリンピックから2008年の北京オリンピックまで,デュエットで銀2,銅4,チームでは1996年アトランタオリンピックで銅,2000年シドニーオリンピック,2004年アテネオリンピックで銀を獲得した。
→関連項目水泳

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知恵蔵 の解説

シンクロナイズド・スイミング

1920年代の欧州とカナダでアーティスティック・スイミングまたはウオーターバレエと呼ばれていたものが、米国で発展して競技化され、34年にシンクロナイズド・スイミングと名付けられた。84年のロサンゼルス五輪から正式種目となった。競技にはフィギュアとルーティーンがある。フィギュアは音楽を使わずに規定の技術のみを競うもので、五輪では行われていない。ルーティーンは音楽に合わせて演技を行うもので、決められた規定要素を含めるテクニカル・ルーティーン(TR)と自由に演技するフリー・ルーティーン(FR)がある。フリー・ルーティーンの採点は、テクニカル・メリット(技術点)とアーティスティック・インプレッション(芸術点)の両方が表示され、その合計点で順位を決める。

(吉田章 筑波大学教授 / 2007年)

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シンクロナイズドスイミング
しんくろないずどすいみんぐ

アーティスティックスイミング

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シンクロナイズドスイミング

「アーティスティックスイミング」のページをご覧ください。

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