ジャジーラ(英語表記)al-Jazīrah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャジーラ」の意味・わかりやすい解説

ジャジーラ
al-Jazīrah

別称ゲジラ Gezira。スーダン中央東部,首都ハルツーム南方の,ホワイトナイル川とブルーナイル川との間の三角形の低地帯アラビア語で「島」を意味する。標高 400m。 1925年に始ったブルーナイル川のサンナール・ダムとルサイリス・ダムから灌漑するジャジーラ (ゲジラ) 計画は,マナーキル拡張計画も含めてこの地方の 8100km2を農地化した。キビ飼料作物も栽培されるが,特に長繊維の綿花が主要産物で,経済的基盤となっている。

ジャジーラ
al-Jazīrah

イラク北部の地方名。ジャジーラとは「島」の意。ユーフラテス川とチグリス川上流域にはさまれた,標高 240~460mの波状高原。古代ではイラク,シリアイランアナトリアアルメニアを結ぶ通路として重要な位置を占めていた。大半砂漠であるが,春さきには牧草が生えるため,遊牧民の季節的な放牧地として利用される。

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