精選版 日本国語大辞典 「すかり」の意味・読み・例文・類語
すかり
〘名〙 (「すがり」とも)
※後撰(951‐953頃)雑四・一二八四・詞書「ずずのすがりをおとしけるを、あしたにをくるとて」
※御伽草子・諏訪の本地(神道物語集所収)(室町末)「すかりといふ物を、人二三人乗ほどにこしらへて」
※随筆・北越雪譜(1836‐42)初「冬の雪中は橇(かんじき)・繾(スガリ)を穿(はき)て途(みち)を行」
すかり
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① たやすく、気持よく事が行なわれるさまを表わす語。一刀のもとに、たやすく物を断ち切るさまなどにいう。さっくり。
② 矢で的を射そこなうさまを表わす語。
※日葡辞書(1603‐04)「Sucarito(スカリト) イハヅイタ」
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