スノーフレーク(読み)すのーふれーく(英語表記)snowflake

翻訳|snowflake

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スノーフレーク」の意味・わかりやすい解説

スノーフレーク
すのーふれーく
snowflake
[学] Leucojum aestivum L.

ヒガンバナ科(APG分類:ヒガンバナ科)の秋植え球根草。オオマツユキソウスズランズイセンともいう。鱗茎(りんけい)は径2.5~4センチメートル。葉は光沢のある緑色を呈して細長く、30~40センチメートル。4月下旬~5月上旬、30~40センチメートルの花茎に釣鐘状スズランに似た径1~2センチメートルの白色花を4~8個、下向きに開く。地中海沿岸原産。園芸品種のグレビティジャイアントは、花は大きくじょうぶである。

 ほかにウェルヌムL. vernum L.やアキザキスノーフレークAcis autumnalis (L.) Sweet(L. autumnale L.)がある。アキザキスノーフレークは寒さに弱いが、ほかの品種は耐寒性があり、2~3年植えたままでよい。植え付けは9~10月。いくぶん湿気の多い所でよく育つ。

[平城好明 2019年1月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スノーフレーク」の意味・わかりやすい解説

スノーフレーク
Leucojum aestivum; snowflake

ヒガンバナ科の多年生球根植物。中部ヨーロッパ原産。日本ではスズランズイセンの名でかなり古くから観賞用に栽培されてきた。質が厚く,やや幅の広い線形の葉を群生させ,春に株の中央から 30~40cmの花茎を出して数個の白花を下向きにつける。花はスズランに似た鐘状で6弁あり,各片の先端に緑色の斑点が目立つ。同属別種で地中海地方原産の L. autumnaleは本種に似ているが小型で花は淡い桃色を帯び,9月開花するところから秋咲きスノーフレーク autumn snowflakeと呼ばれる。この種は開花時には葉が出ていない。

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