デジタル大辞泉
「すばらしい新世界」の意味・読み・例文・類語
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すばらしい新世界
すばらしいしんせかい
Brave New World
イギリスの小説家,批評家 A.L.ハクスリーの未来小説。 1932年刊。文明が極端に発達し,科学がすべてを支配するようになった世界を描く風刺的逆ユートピア小説。子供は人工授精で生れ,ガラス瓶の中で保育され,父親も母親も知らない。生れる前から将来の地位が割当てられ,催眠術や条件反射的教育によって,個人はその役目を自動的に果すように条件付けられ,悩みや不安は錠剤の精神安定剤を飲めば解消される。古い文明を保存した国から来た「野蛮人」は,この国に住みきれず,自殺してしまう。表題はシェークスピア『あらし』のミランダのせりふ (5幕1場) からとられている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報