日本大百科全書(ニッポニカ) 「スボティツァ」の意味・わかりやすい解説
スボティツァ
すぼてぃつぁ
Subotica
セルビア共和国北部、ボイボディナ自治州の都市。ハンガリー語名サバトカSzabadka。人口14万2166(2001推計)。ハンガリー国境に近い。16世紀、公爵スボタ・ブルリチによって建設され、第二次世界大戦中はハンガリーに占領された。豊かな農業地帯の中心地で、ウシの飼育が盛ん。ハンガリー分離派様式の美しい市庁舎、美術館、シナゴーグ(ユダヤ教の教会堂)、ネオ・クラシックのファサード(建物の正面)をもった劇場、セルビア正教の教会、カトリックのカテドラル(司教座聖堂)などは一見に値する。電気製品、オートバイ・自転車、化学、製菓、織物などの工場や単科大学、各種専門学校、ハンガリー語のみの文化・教育施設もある。
[田村 律]