スーセントマリー運河(読み)スーセントマリーウンガ(英語表記)Sault Sainte Marie Canals

デジタル大辞泉 「スーセントマリー運河」の意味・読み・例文・類語

スーセントマリー‐うんが【スーセントマリー運河】

Sault Sainte Marie Canals米国カナダ国境にある運河スペリオル湖ヒューロン湖をつなぐセントマリー川の急流部に位置し、セントローレンス水路一部をなす。運河を挟んで相対する同名二つの都市スーセントマリー河港があり、鉄鉱石木材などの積み出しに用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「スーセントマリー運河」の意味・読み・例文・類語

スーセントマリー‐うんが【スーセントマリー運河】

  1. ( スーセントマリーはSault Sainte Marie ) 北アメリカスペリオル湖とヒューロン湖を結ぶセントマリーズ川に設けられた閘門(こうもん)式運河。南側のアメリカ合衆国領に二つ、北側のカナダ領に一つが建設され、それぞれ一八五五年、一八九五年に完成。メサビ鉄鉱や五大湖沿岸の穀物水上輸送に利用され、年間通過貨物量は世界最高。スー運河

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スーセントマリー運河」の意味・わかりやすい解説

スー・セント・マリー運河
すーせんとまりーうんが
Sault Sainte Marie Canals

スペリオル湖からヒューロン湖に流れるセント・マリーズ川の急流部を避けるためにつくられた運河。カナダ側1本、アメリカ合衆国側2本の合計3本の並行する水路総称である。スー運河ともよぶ。合衆国側の運河は1853年着工、1855年に開通したが、以後改修、拡幅が行われ、現在はアメリカ北運河(1919年改修完成、長さ2.6キロメートル、幅24.4メートル、深さ7.5メートル)とアメリカ南運河(1896年改修完成、長さ2.5キロメートル、幅30.5メートル、深さ5.5メートル)に分かれる。カナダ側の運河は1895年完成、長さ2.2キロメートル、幅45.7メートル、深さ6.7メートルである。二つの湖に高低差があるため、アメリカ側に4か所、カナダ側に1か所の閘門(こうもん)が備えられている。

 この運河の整備によって、スペリオル、ヒューロン両湖間に大型船の通航が可能となり、とくにスペリオル湖西部から積み出される鉄鉱石の通過が多い。

 通称スーロックスSoo Locksとよばれるアメリカ側の運河は、アメリカ合衆国陸軍工兵隊が管理している。一方、おもに観光船や小型船舶が通行するカナダ側の運河は史跡に指定されており、国立公園局の管理下に置かれている。

青木栄一・青木 亮]

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