スー・セント・マリー(読み)すーせんとまりー(英語表記)Sault Sainte Marie

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スー・セント・マリー」の意味・わかりやすい解説

スー・セント・マリー(アメリカ合衆国)
すーせんとまりー
Sault Sainte Marie

アメリカ合衆国ミシガン州北部、カナダ国境を接する都市。セント・マリーズ川を挟んで、カナダの同名都市と対向する。人口1万6542(2000)。厳冬などの気候的条件に加えて市場遠いなどの地理的条件などから、大企業の進出はなく、材木、工具、皮革毛織物などわずかな工業観光業が同市の経済を支えている。セント・マリーズ川のスー水門が知られる。

[作野和世]


スー・セント・マリー(カナダ)
すーせんとまりー
Sault Sainte Marie

カナダ、オンタリオ州南部の都市。人口7万4566(2001)。スペリオル湖ヒューロン湖を結ぶスー・セント・マリー運河入口に位置し、橋、フェリー対岸のアメリカ合衆国側の同名の市と連絡している。水上交通と陸上交通の要衝造船パルプ製紙工業がある。とくに鉄鋼業が盛んで、銑鉄コークスを輸出している。1783年にノースウェスト会社が交易所を設立、以来、農産物鉱産物の物資集散の中心地となる。

[山下脩二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スー・セント・マリー」の意味・わかりやすい解説

スーセントマリー
Sault Sainte Marie

カナダ,オンタリオ州中央部の都市。スペリオル湖とヒューロン湖を結ぶスーセントマリー運河の北岸に位置する。対岸はアメリカ合衆国のミシガン州で,同名の都市がある。スードガストンと呼ばれていたが,1669年改称。セントメリーの早瀬の意。集落の発達は,この早瀬をめぐる閘門,運河の発達と深いかかわりをもってきた。おもな産業は製鉄,造船,パルプ工業。スーセントマリー運河の閘門がある。人口8万 1476 (1991) 。

スーセントマリー
Sault Sainte Marie

アメリカ合衆国,ミシガン州アッパーペニンシュラ (北部半島) 北東端の港市。カナダのオンタリオ州との境にあるスーセントマリー運河の南岸にあり,対岸のカナダの同名の市とは橋,鉄道で結ばれている。スペリオル湖とヒューロン湖を結び,セントローレンス水路の要衝。 1668年フランスの探検家,宣教師マルケットが最初の植民地を開いた。初期の毛皮取引が衰えてから,鉱石輸送港として発展。人口1万 4689 (1990) 。

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