セコンディ・タコラディ(読み)せこんでぃたこらでぃ(英語表記)Sekondi-Takoradi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セコンディ・タコラディ」の意味・わかりやすい解説

セコンディ・タコラディ
せこんでぃたこらでぃ
Sekondi-Takoradi

西アフリカ、ガーナ南西部にある西部州の州都ギニア湾に臨む港湾・商業都市。人口10万3653(1988)。セコンディとタコラディの二つの地区からなる。セコンディは17世紀にオランダ、イギリスが城塞(じょうさい)を建設して貿易基地となり、1903年に内陸部の金産出地との間に鉄道が開通し発展した。しかし、28年西のタコラディに港湾が整備されてからは港は漁港として利用され、タコラディのベッドタウン化している。タコラディは鉱産品や木材の輸出港として発展し、現在は造船、鉄道車両、食料品、たばこなどの工業が立地している。タコラディ港からはマンガンボーキサイトココア、木材などが輸出される。63年両都市は合併し、セコンディ・タコラディとして市制を施行した。セコンディは海岸近くまで延びた丘の上に新旧の建物が混在するが、タコラディは近代的な建物が計画的に建てられている。

[中村弘光]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セコンディ・タコラディ」の意味・わかりやすい解説

セコンディタコラディ
Sekondi-Takoradi

ガーナ南西部,ギニア湾にのぞむ港湾都市。ウェスタン州の州都。アクラ西南西約 180kmに位置。 1963年セコンディとタコラディが合併して成立。セコンディはかつて奴隷貿易の基地としてオランダ,イギリスなどが争奪,17世紀には両国要塞が築かれた。 1901年クマシと鉄道で結ばれ,イギリスの植民地経営の一拠点となった。タコラディは 28年に完成した深水港として発展,新旧の建物が混在するセコンディに対し,近代的に計画され,行政庁,商業ビル,大商店が並ぶ。同国第2の港で,カカオ,木材などを輸出するほかマンガン,ボーキサイト,石油の専用埠頭をもつ。製材,たばこ,漁船などの軽工業がある。鉄道でアクラ,クマシと結ばれ,国内空港もある。人口 10万 3653 (1988推計) 。

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