(横田一輝 ICTディレクター/2018年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
一般的には社会工学を意味する用語で、情報セキュリティ分野においては、パスワードに代表される重要なセキュリティ情報を電子的な手段によらず、物理的、心理的手段によって入手する行為をさす。信用させて直接本人から聞き出す、話している内容を盗み聞きする、使用者のパスワードを入力時に盗み見る、不用意に捨てられたメモを見る、オフィスから廃棄されたIT機器を不正に入手する、業務上のメールを装ってパスワードを聞き出すなどの手法がある。組織としてセキュリティ情報の保護に関する管理規則が徹底していない場合や、個人の意識が低い場合につけ込まれやすい。人間に内在する「脆弱(ぜいじゃく)性」を利用するものであり、技術的な対策を施すだけでは対抗するのはむずかしい。ソーシャルエンジニアリングの手法を常時、調査・研究し、可能な限りわかりやすい防御マニュアルを整備して関係者に広く周知し、演習やトレーニングを行うことが重要である。
[編集部]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
出典 教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)情報セキュリティ用語辞典について 情報
…社会問題の解決や社会システムの制御を,工学的問題解決と同型的な方法論を用いて行おうとする立場をいう。この手法は,経済成長計画や金融財政政策に見られるように,すでに第2次大戦以前に各国に見いだすことができる。すなわち,自然科学の法則的知識を,社会科学の理論的予知に応用して,社会組織の改造や改善の諸計画を立てるという手法である。社会工学が急速に進展した背景には,コンピューターの発達がある。狭義の社会工学は大規模な工学的システムの設計のために開発され,大きな有効性を発揮してきたシステム工学の手法とそれに隣接する社会システム分析の手法を利用し,まず社会システムを,相互連関する一群の変数としてモデル化する。…
※「ソーシャルエンジニアリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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