ソーミュール(読み)そーみゅーる(英語表記)Saumur

デジタル大辞泉 「ソーミュール」の意味・読み・例文・類語

ソーミュール(Saumur)

フランス中西部、メーヌ‐エ‐ロアール県の都市ロアール川支流トゥエ川に沿い、ロアールワインの産地として知られる。14世紀にアンジュー公により建てられたソーミュール城ルイ15世が創立した国立馬術学校がある。ソミュール

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改訂新版 世界大百科事典 「ソーミュール」の意味・わかりやすい解説

ソーミュール
Saumur

フランス中西部,メーヌ・エ・ロアール県の町。人口3万2000(1990)。ロアール川とその支流のトゥーエ川にはさまれた地域を中心に発展した。アンジュー地方の真珠とよばれ,古くから馬術の中心として知られるほか,香り高い辛口の白ワインと発泡酒,マッシュルーム,カーニバル用の仮面の生産地としても名高い。1768年創立の騎兵学校は,1943年に機甲・騎兵学校に改組され,72年には国立馬術学校が設立された。毎年7月末シャルドネ広場で,黒地に金モールの制服姿のカードル・ノアールとよばれる騎兵と,機甲部隊とによるショーが開催される。ロアール川左岸の旧市街を見おろす丘の上の城塞は,11世紀に起源をもち,14~16世紀に再建改修されたもので,内部に装飾美術館と馬の博物館がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソーミュール」の意味・わかりやすい解説

ソーミュール
そーみゅーる
Saumur

フランス中西部、メーヌ・エ・ロアール県にある都市。人口2万9857(1999)。ロアール川とトゥウェ川に沿う。周辺の自治体と合併して都市の人口規模を大きくした。また、農産物を加工した食品、アルミニウム製品、合板加工業などの工業化に加えて、従来商業観光業が活発になることによっても人口が増加しつつある。14~16世紀の城やロマネスク式教会など歴史的な建造物が残る。

[高橋伸夫]

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