フランス中西部,メーヌ・エ・ロアール県の町。人口3万2000(1990)。ロアール川とその支流のトゥーエ川にはさまれた地域を中心に発展した。アンジュー地方の真珠とよばれ,古くから馬術の中心として知られるほか,香り高い辛口の白ワインと発泡酒,マッシュルーム,カーニバル用の仮面の生産地としても名高い。1768年創立の騎兵学校は,1943年に機甲・騎兵学校に改組され,72年には国立馬術学校が設立された。毎年7月末シャルドネ広場で,黒地に金モールの制服姿のカードル・ノアールとよばれる騎兵と,機甲部隊とによるショーが開催される。ロアール川左岸の旧市街を見おろす丘の上の城塞は,11世紀に起源をもち,14~16世紀に再建改修されたもので,内部に装飾美術館と馬の博物館がある。
執筆者:稲生 永
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