ゾノトラ石(読み)ぞのとらせき(その他表記)xonotlite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゾノトラ石」の意味・わかりやすい解説

ゾノトラ石
ぞのとらせき
xonotlite

繊維状結晶の集合体で、変成した塩基性岩やスカルン中に脈をなしたり、浅熱水性鉱脈鉱床中に脈石鉱物として産する。外観の似た珪灰(けいかい)石、ペクトライトとは肉眼での区別は困難であるが、それらより硬くて粉末になりにくいこと、劈開(へきかい)の性質の違いから識別できることもある。英名は原産地メキシコのプエブラ州テテラ・デ・ソノトラTetela de Xonotlaに由来する。

松原 聰]


ゾノトラ石(データノート)
ぞのとらせきでーたのーと

ゾノトラ石
 英名    xonotlite
 化学式   Ca6Si6O17(OH)2
 少量成分  ―
 結晶系   単斜,三斜
 硬度    5.5~6
 比重    2.7
 色     白
 光沢    絹糸~ガラス
 条痕    白
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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