ゾノトラ石(読み)ぞのとらせき(その他表記)xonotlite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゾノトラ石」の意味・わかりやすい解説

ゾノトラ石
ぞのとらせき
xonotlite

繊維状結晶の集合体で、変成した塩基性岩スカルン中に脈をなしたり、浅熱水性鉱脈鉱床中に脈石鉱物として産する。外観の似た珪灰(けいかい)石、ペクトライトとは肉眼での区別は困難であるが、それらより硬くて粉末になりにくいこと、劈開(へきかい)の性質の違いから識別できることもある。英名は原産地メキシコのプエブラ州テテラ・デ・ソノトラTetela de Xonotlaに由来する。

松原 聰]


ゾノトラ石(データノート)
ぞのとらせきでーたのーと

ゾノトラ石
 英名    xonotlite
 化学式   Ca6Si6O17(OH)2
 少量成分  ―
 結晶系   単斜三斜
 硬度    5.5~6
 比重    2.7
 色     白
 光沢    絹糸~ガラス
 条痕    白
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「ゾノトラ石」の解説

ゾノトラせき
ゾノトラ石

xonotlite

化学組成Ca6Si6O17(OH)2鉱物単斜晶系,空間群P2/a, 格子定数a1.7029nm, b0.3678, c0.7007, β90.34°, 単位格子中1分子含む。-M2a2b2c, -M2a2bc, -Ma2b2c, -Ma2bcの4種類のポリタイプが知られている。針状~繊維状結晶の緻密な脈あるいは塊。無~白色,ときに淡ピンク,灰色を帯びる。透明~半透明,ガラス~絹糸光沢。劈開{100}に完全。硬度6,比重2.71。薄片では無色,屈折率α・β1.583~1.584, γ1.593~1.595, 2V(+)20°~25°, 光分散vr弱。変成した超苦鉄質~苦鉄質岩(特に蛇紋岩や変斑れい岩),スカルン,熱水金属鉱脈中に脈をなしてふつうに産することが多い。また,ドレライトの空隙を満たして産する。名称は原産地メキシコのTetela de Xonotlaに由来。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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