タブロー

デジタル大辞泉 「タブロー」の意味・読み・例文・類語

タブロー(〈フランス〉tableau)

完成された絵画作品エチュードデッサンなどに対していう。
壁画天井画に対し、カンバス・板に描かれた絵。

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精選版 日本国語大辞典 「タブロー」の意味・読み・例文・類語

タブロー

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] tableau ) 絵画作品。習作的なものと区別して、特に画家意図描写の完結した作品をいう。ふつう、板絵、カンバス絵など、額縁にはいったものをいう。
    1. [初出の実例]「黒田氏の『智感情』と云ふ三面画は日本婦人をモデルとした最初のタブローであった」(出典:東京‐大正一三年(1924)九月〈石井柏亭〉)

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百科事典マイペディア 「タブロー」の意味・わかりやすい解説

タブロー

フランス語で本来板絵意味だが,現在では作品として完成した絵画をさす。素描下絵などの対。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タブロー」の意味・わかりやすい解説

タブロー
tableau

絵画用語。本来は板絵のことであるが,今日ではカンバスや画紙に描かれた絵をいう。固定した壁画と異なり,可動的で,普通額縁によって独立した絵画空間をつくる。イーゼル画とほぼ同義語とみてよいが,エチュード (習作) や下描きは含まれず,あくまでも完成した絵をさす。

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世界大百科事典(旧版)内のタブローの言及

【美術展覧会】より

…注文でなく,無名の購買者のために商品としての美術作品を生産するようになって,はじめて美術展覧会が開催されるようになった。絵画のほうからいえば,壁面や天井に施されるモザイク,またフレスコから,板またはキャンバスのうえに描くタブローが生まれてからで,それ以後,画家は一定の都市に定住し,アトリエのなかで自由な商品としての美術作品を生産することができた。美術展覧会のはじめは1540年のアントワープの絵画取扱所,1640‐64年のユトレヒトのギルド主催の展覧会,1656年のハーグのギルド主催の展覧会にさかのぼる。…

※「タブロー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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