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板絵 いたえ panel painting

6件 の用語解説(板絵の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

板絵
いたえ
panel painting

絵画用語。壁画や天井画などと異なり,祭壇画,額縁絵のように独立した絵画作品で移動できるもの。普通タブローといい,もともと板に描くところからこのように呼ばれた (→イーゼル画 ) 。技法の面からはテンペラ画や油絵が使われる。

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デジタル大辞泉の解説

いた‐え〔‐ヱ〕【板絵】

木の板に描いた絵画。西洋中世の祭壇画、東洋の厨子(ずし)扉絵など。

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百科事典マイペディアの解説

板絵【いたえ】

割れやそりを防ぐために桟などで固定した板に白亜や石膏で下地を作り,ときには金箔(きんぱく)をおいて,テンペラなどで描かれた絵のこと。のち油彩画にも用いられるようになるが,17世紀以降キャンバスにとって代わられた。
→関連項目ゴシック美術タブロー

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世界大百科事典 第2版の解説

いたえ【板絵】

板を支持体として描かれた絵画。板は古代から壁体と並んで絵画の重要な支持体として使われ,とくに扉,天井などの建築の部分,家具・儀礼具の装飾画などに多用された。彩色技法について特に制限はない。蠟画による死者の肖像画で飾られたエジプトファイユーム地方出土の装飾棺の蓋(ヘレニズム時代)は古い板絵の著名な例として知られる。また岩絵具で彩色した日本の醍醐寺五重塔(10世紀)や平等院(11世紀)の内壁なども板絵と呼ぶ。

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大辞林 第三版の解説

いたえ【板絵】

木板・銅板・カンバスなどに描かれた絵画作品の総称。狭義には、中世ヨーロッパで祭壇画として発達した、板に描いた絵をいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

板絵
いたえ

主として日本・中国美術で使われる古美術用語。壁土や布(麻、絹)に描いた絵と区別して、木の板に描いた彩色画を一括して板絵と称する。この場合、板の表面に白土を薄く塗って下地とし、その上に彩色するのと、板に麻布を張り漆を置いて白土を塗り下地にして描くのと2通りのやり方がある。板絵の用いられる分野としては、工芸品の装飾画として描かれる場合と、壁画、つまり堂塔の内部の壁面に描かれる場合の二つに分けることができる。前者を代表するものに法隆寺玉虫厨子(たまむしずし)および橘夫人念持仏(たちばなふじんねんじぶつ)厨子の須弥座(しゅみざ)にみられる、はめ込みになっている板絵がある。とくに玉虫厨子の両側面に描かれた本生譚(ほんしょうたん)は飛鳥(あすか)期絵画の名品として名高い。後者では板を矧(は)ぎ合わせ大画面を構成するものが多く、奈良室生寺(むろうじ)金堂の伝帝釈天曼荼羅図(たいしゃくてんまんだらず)、京都醍醐寺(だいごじ)五重塔の両界曼荼羅図と真言八祖像などは平安前期の仏画の傑作である。また宇治平等院鳳凰堂(ほうおうどう)の本尊の周囲の壁画、扉(とびら)絵も大画面の板絵として描かれた来迎図(らいごうず)で、大和絵(やまとえ)の名品として知られる。鎌倉時代になると奈良薬師寺の鎮守、休ヶ岡八幡宮(やすみがおかはちまんぐう)の板絵神像、滋賀西明寺塔内の法華説相図など絵画史上重要な遺品が多い。日本以外ではスタインが西域南道コータン(ホータン)付近のダンダーン・ウイリク寺院址(し)で発掘将来した蚕種西漸説話の板絵(大英博物館)は、中央アジアにおける寺院の壁画を知る貴重な遺品である。[永井信一]

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