日本大百科全書(ニッポニカ) 「タラワ島」の意味・わかりやすい解説
タラワ島
たらわとう
Tarawa
太平洋中部、ミクロネシアのキリバス(ギルバート諸島)にある環礁。南側22キロメートル、東側29キロメートル、斜辺37キロメートルの直角三角形をなし、西に開いたラグーンはギルバート、エリス、フェニックスの各諸島を通じて最良の停泊地である。人口3万2354(1995)、都市圏6万3017(2015センサス)。17の小島のうち南側のバイリキ島にキリバスの首都が置かれ、その西隣ベティオBetio島との間をつなぐ道路が建設されて、病院、学校、商店その他が両島に集約されている。戦略上の要地にあり、太平洋戦争中の1941年(昭和16)日本軍が占領、1943年11月21日アメリカ軍が上陸、北方のマキン島とともに激戦が展開され、25日に日本軍は壊滅した。
[大島襄二]
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