玉砕(読み)ぎょくさい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

玉砕
ぎょくさい

第2次世界大戦中の 1943年5月 30日,アッツ島の戦いで日本軍守備隊が全滅したことを大本営が発表するときに使った言葉。以後,部隊が全滅したり,壊滅すると,「瓦でまっとうするより,のように美しくける」という意の「瓦全」「玉砕」という言葉を用いた。『北斉書』元景安伝から取ったもの。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

玉砕

玉が美しく砕けるように、潔く死ぬことの例え。中国・唐代の史書に記述があり、日本では明治期の軍歌で「玉となりつつ砕けよや」と歌われた。大本営はアッツ島のほか、赤道に近いタラワ島マキン島の敗戦時にも使用。壊滅状態でも降伏を許さない戦い方はサイパン島ペリリュー島硫黄島などでも踏襲され、死傷者を増やした。終戦間際には本土決戦による「一億玉砕」も叫ばれた。

(2017-08-11 朝日新聞 朝刊 1社会)

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デジタル大辞泉の解説

ぎょく‐さい【玉砕/玉×摧】

[名](スル)玉のように美しくくだけ散ること。全力で戦い、名誉・忠節を守って潔く死ぬこと。「―した守備隊」⇔瓦全(がぜん)

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世界大百科事典内の玉砕の言及

【砂利】より

…海砂利は概して細粒であり,砂利よりもむしろ砂として利用されることのほうが多い。 砂利の用途は,セメントコンクリートや道路舗装用の粗骨材(玉石を人工的に破砕・整粒した玉砕(たまさい)も用いられる)が主である。また粗骨材としての砂利は,泥分や粘土鉱物分,塩分,非晶質のシリカ分,その他の有機物の付着および含有がなく,低吸水率,堅硬で球形率が高いものが良質とされ,粒度も単一でなく,ある粒度幅の範囲に分布していることも必要条件の一つとされている。…

※「玉砕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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