タルサ(その他表記)Tulsa

翻訳|Tulsa

改訂新版 世界大百科事典 「タルサ」の意味・わかりやすい解説

タルサ
Tulsa

アメリカ合衆国オクラホマ州北東部の石油・工業都市人口38万2457(2005)。大規模な精油施設や石油化学工場が立地し,石油関連会社や研究所も多く,石油産業が市の重要な経済活動である。金属加工機械,航空機製造,食肉乳製品加工の工場もある。1882年の鉄道開通により,肉牛の移出地として発達し,1901年に周辺地域で発見された石油によって急速に発展した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タルサ」の意味・わかりやすい解説

タルサ
たるさ
Tulsa

アメリカ合衆国、オクラホマ州北東部の油田地帯にある石油、工業都市。人口39万3049(2000)。アーカンザス川とシマロン川の合流地点の東に位置する。1971年にメキシコ湾とを結ぶマックレラン・ケーア水路(全長708キロメートル)が開通し、内陸港となった。主要産業は石油で、大規模な製油所や石油化学工場が立地しており、石油関連会社や研究所も多い。金属加工、機械、航空機製造ならびに食肉、乳製品の加工業も重要である。1882年、鉄道の開通により肉牛の移出地として栄え、1901年周辺地域における石油の発見後に急速に発展した。市内の多数の公園と周到に計画された住宅地域が特色

菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルサ」の意味・わかりやすい解説

タルサ
Tulsa

アメリカ合衆国,オクラホマ州北東部の都市。オクラホマシティー東北東約 160km,アーカンソー川沿岸に位置する。 1830年代にアラバマ州から移ったインディアンの村として建設。 82年に大陸横断鉄道が到達してから,白人の移民が入植。 20世紀初期,大陸中部の石油,天然ガスの採掘により石油ブームを生じ,大発展をとげた。現在世界の一流石油会社の営業所が集中し,その数は 800をこえる。航空産業,その他種々の工業も盛ん。肥沃な農業地域を控え,商業と金融の中心地でもある。タルサ大学 (1894創立) ,タルサ交響管弦楽団,フィルブルック美術センターなどがある。人口 39万1906(2010)。

タルサ
Tarsā

ペルシア人が 13~14世紀頃の中央アジアのネストリウス派のキリスト教徒を呼んだ名称。アルメニア人のハイトン (ヘトゥム) はウイグル人をタルサと呼んでいるが,これはウイグル人の間にキリスト教徒が多かったからである。中国では迭屑,帖蘖などと記されている。

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百科事典マイペディア 「タルサ」の意味・わかりやすい解説

タルサ

米国,オクラホマ州北東部の鉱工業都市。アーカンソー川に臨む。油田地帯にあり,石油会社が大小80社以上あるので〈世界の石油の中心地〉と呼ばれる。機械・自動車・綿工業が行われる。39万1906人(2010)。

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