インド古来の打楽器。腰鼓の一種。インド神話によれば,シバ神は,宇宙創造の舞踊(ターンダバ)において,ムリダンガとともに,より小型で砂時計状の形をしたダマルを使用した。古典サンスクリット文学では,どくろを首からつるしたシバ教の一派の楽器とされる。中央のくびれた胴は木,陶器,青銅などで作られており,両面の革は締紐によって双方に結びつけられる。12世紀ころのマルカンダ出土の彫像では,左手は締紐の上から胴をつかみ,右手の指が革の表面に触れている。小型のものは,片手で左右に容易に回し振りすることができるところから,小さな球を紐につけて,振鼓(ふりつづみ)としたものもある。これはチベットの,どくろを2個合わせて胴とした〈ガー・チュン〉と同種のものである。これもダマルとも呼ばれ,その構造等の原始性から,ダマルの原型とする説もある。
執筆者:島田 外志夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新