ベトナム南部の都市。人口12万8900(2004)。アンナン山脈の末端をなす高原の中央に位置し,標高約1500m。周囲を標高1700mほどの山々に囲まれる。ホー・チ・ミン(旧,サイゴン)市の北東約240km。平均気温は夏18℃,冬も14℃ほどで,このため20世紀初頭からフランス人により避暑地として開かれ,特に旧サイゴン市住民にとっては日本の軽井沢にも匹敵する土地となった。1920年には海岸を通る縦貫鉄道からここへ支線が引かれた。市の中心には湖があり,周辺には松林も多い。また付近の村ではホー・チ・ミン市へ供給する花や野菜,畜産品の生産が行われる。なお南東20kmには1960年から日本の賠償により建設されたダニム水力発電所がある。
執筆者:別技 篤彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ベトナム南部、ラムドン省の省都。ホー・チ・ミン市の北東235キロメートルにあり、高原避暑地として知られる。人口12万6900(2003推計)。ランビアン高原(平均標高1500メートル)に位置するため、夏季の平均気温は18℃、冬季は14℃程度である。国道11号線、20号線のほか、空港もある。1897年フランス人のイルサンが開発し、以来今日まで同国第一の避暑地として夏季はにぎわう。ホテル、サナトリウム、大学研究所があり、周辺ではホー・チ・ミン市へ供給する花や野菜が栽培される。南東20キロメートルには日本の賠償により建設されたダニム水力発電所がある。
[菊池一雅]
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